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庭園・原生地
原生地
2009年○月○日  第10回 ○○セミナー
≪2006年 クロアチア、ハンガリーの旅≫

原生地を訪ねて

この旅はWill Mclewin氏がご自分で探し出した自生地(クロアチアでクロアチカス とデュメトラム を、ハンガリーでオドルスとデュメトラムとプルプラセンス)を案内してくださるという日本クリスマスローズ協会ならではの、ほかでは味わえない企画の旅です。

原生地は、オークを中心とした落葉樹林の林縁で、人里のすぐ側です。一カ所目はクロアチアののどかな村の縁に広がる落葉樹林。日本でいう里山の林縁の落ち葉の絨毯の間に、クロアチカスが点在していました。
そして驚いたことにそこにはカタクリ・プリムラ・プルモナリアなどが見事なまでに競演していました。
かわいい森の春祭りといったところでしょうか。腰をかがめ膝まづくと、そこには別の世界が広がります。

次に訪れたところは、それこそ村の中。人家に沿って流れる小川のほとりの緑地帯に小振りな株のデュメトラムが一面に咲いていました。こんな静かな村に東洋人が団体で現れ、しかも突然地べたに這い蹲って黄色い歓声を上げ、写真を撮りまくっている光景はさぞ、奇異に見えたに違いありません。ここでは、スノードロップとの競演が見事でした。

次の所はオドルスの群生地です。へパチカと寄り添うように群生していました。オドルスはすべての個体に香りがあるのではなく、香りの強いものとそうでないものがあり、その差が何に起因するかは定かではありません。
株はほとんどが2?3本花茎が出ている程度で大株はあまり見られませんでした。ヘパチカは変種はなく、一様にスカイブルーの一重でした。花径は3cmくらいで、日本のミスミソウより大きく、草丈も高く、かわいい花ですが、japonica のように繊細さはありませんでした。カタクリは色・形・大きさともに日本のものと同じようでしたが、葉は日本のより一寸肉厚で緑が鮮やかできれいでした。

クロアチカス、オドルス、デュメトラム、プルプラセンスはみなそう遠くの場所ではないにしても同じ場所には生息しておらず、一カ所に一種類の群生であったのは興味深いことです。
また自然群生の中でもごくごく稀にダブルも存在することを Mclewin氏は教えてくれました。

ヘレボルス以外は日本の林でも見られるので、なぜこの花だけ日本に渡ってこなかったのか不思議です。
もし、日本の落葉樹林にこの原種を植えたら存在可能で同じ光景が見られたのでしょうか?
自然生態系は不思議です。外来種の自然生態系破壊が問題になっている昨今、あえて人工的に移入して、この光景を作ることの是非は考えなければなりません。「野に咲く花は野に・・・・」です。人々の生活の中にごく当たり前に存在し、共存するのが理想かなと思います。地元の子たちが、多少髪飾りのために採ったりしてもびくともしない。そんな素敵なアクセサリーで育った子たちのなんと幸せなことか。かなわぬ美しさを目に焼き付けた旅でした。

クロアチア語では、クリスマスローズは、クックリエー。ハンガリーのマジャール語では、フニョールと言うそうです。現地の子供たちに教えてもらいました。

 この旅は、原生地巡りだけでなく、世界遺産でもあるチェコのプラハやカルロディバリ・ハンガリーのブダペストの町並みや名所もじっくりと味わうことができ、実り多い旅でした。

齋藤瑞枝


旅に同行していただき原生地を案内していただいたウィル・マクルウィン氏








クロアチカス
2009年○月○日  第11回 ○○セミナー

庭園・原生地


庭園

原生地