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栽培方法
自分流・栽培のコツ
2009年○月○日  第10回 ○○セミナー
≪自分流・大株作り≫
クリスマスローズの魅力のひとつに「大株」があげられるかと思います。

年数を重ねるごとに花の数が増えていくさまは、見栄えがするのはもちろんのこと、栽培する楽しみも味わえます。
ここでは、私が個人的に大株にするために心がけていることをご紹介しようと思います。

今回、鉢植えに話を限定しています。
もちろん地植えでそのまま放置でも徐々に株は大きくなるのですが、株にまだ力がないうちから
地に植えてしまうと、先に根を張るほうに力を使ってしまい、株が太るまではやや時間がかかり、
結果として鉢植えのほうが早く大株になると考えているからです。



まず、土について。
これは、自分の栽培している環境、水やりの仕方などで調整する必要があります。
水やりが好きで毎日あげるような方はより排水性の良い配合にしたり、などです。
私の場合は、加湿による根腐れを避けるために排水性の良い土を心がけています。
でも、水やりの頻度が増えるのも大変なので、多少の保水性も確保できるよう、工夫しています。
具体的には・・・

・赤玉土(小粒)
・赤玉土(中粒)
・硬質鹿沼土(中粒)
・軽石(小粒)
・パーライト
・くん炭
・馬糞堆肥
・ベラボン(ココヤシのチップ)
・ゼオライト
・カキガラ石灰
・マグァンプなどの元肥


以上をブレンドしています。
配合の割合はある程度決めていますが、使用する季節が春(これから加湿な季節になる)か秋か(これから
乾燥する季節になる)かでも割合を調整します。

特にベラボン(ココチップ)は気に入っている素材で、適度な保水性、乾湿を繰り返すたびに収縮、膨張することで
土の中に新鮮な空気を取り込むこと、などの効果が期待できると考えています。
ゼオライトは根腐れ防止のために使っています。
こんなにブレンドするのは面倒くさいという方は、草花培養土に赤玉や鹿沼、軽石などの、排水性をアップさせる
素材を混ぜるだけでも十分だと思います。

次に鉢ですが、うちでは開花株は6号以上のスリット鉢を愛用しています。開花の前の小さな苗については、
スリット鉢だと乾きすぎるため、発芽から半年は7.5センチ、半年から一年は10.5センチのビニールポットを
使用しています。特に底をYの字に溝を切ってあるものを愛用しています。、適度に水が溜まり、水切れしにくく
なります。発芽から一年経ったものは13.5センチのロングポリポットに植え替え、根が下に伸びるのを
妨げないようにしています。

大株にするには、「年々鉢を大きくしていってあげる」これに尽きます。
小さい鉢からいきなり大きい鉢に植えても、いきなり地に下ろしたのと同じことで、株が太るまで時間がかかります。
植え替えの時、根をほぐしてみてその根がゆったりと収まるくらいの鉢に植えてあげると良いでしょう。
必ず6号鉢から8号鉢に植え替えなきゃいけないわけではありません。
もしも根の生育があまり良くなければ6号から7号、さらにはまた6号に植え戻すという場合も出てきます。
逆に、6号からいきなり9号へ植えてしまっていいほど根が張っている、という時もあります。

そして、大きくなりやすい株、そうでない株があります。
脇芽分化しやすい個体とそれほどでもない個体、と言えばいいでしょうか。
茎が細く芽が多い株、ダブルで言えばパーティドレス系の株は大株になりやすいです。一見すると弱々しい
かな?と思いますが、しっかり育てると花茎多くフワっとした感じの大株になります。

茎が細く芽の多い株
花数の多い大株になる可能性が
高い。
しかし、葉ばかりになる可能性
も・・・。







芽数少ないがしっかりした株
花茎が太く安定した株になる可能性
は高い。









よく、「どれが良い苗か」と聞かれることがあります。
教科書通りといいうか、無難な答えは「茎が太く株元がしっかりしているもの」となります。
つまり、上に書いたのとは真逆の答えです。
なぜなら、上に書いたような脇芽が多く出るような株は、葉っぱばかりが出るばかりで花を咲かせない
という株になる可能性も高いからです。
「葉ばかり様」とか、「ダメ苗」などと呼ばれたりしますね。

どちらを選ぶかは、目的やリスク、栽培法などを考えた上で判断してください。

次に、肥料でしょうか。
よく栽培について質問を受ける時に「肥料はどれくらいあげればいいの?」って聞かれます。
真っ先に聞かれることも多いです。
そういう時私は、「肥料はあげなくても枯れることはないですよ〜」とニッコリ笑います。
もちろん、適切な施肥の時期や、様々な効果のある肥料、活力剤などあります。
でも、他の管理がおろそかになっているところに肥料をどんどんあげたって、効果がないどころか
痛めてしまうこともあります。

なので私は、肥料を心配するなら、置き場所、水やりのしかたなどを考えたほうが良いと思っています。
肥料に関しては、ふつうの緩効性の化成肥料を夏以外に置き、液肥をたまにあげるくらいです。

大株を維持する上で頭を悩ませるのが、中央部分の木質化です。ドーナツ状になり、内側に芽が出なくなってしまいます。それを予防するため、私は植え替えの際、根鉢の
中央部分を特に念入りにほぐし、土を落とします。
こうすることで、中央部の芽の下の根が詰まるのを防ぎ、
木質化を防げるのではないかと考えています。

適切な時期に適切な管理さえすれば、ちゃんと応えてくれるのがクリスマスローズです。
こだわりを持って手をかけてあげれば、より愛着も増して益々育てるのが楽しくなっていくと思います。

本所 伸一
2009年○月○日  第11回 ○○セミナー

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