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栽培方法
病気と害虫
2009年○月○日  第10回 ○○セミナー
≪クリスマスローズの病気と害虫≫

クリスマスローズを庭に植えると、雑草に負けることもなく、病気や虫も出ない丈夫な草花で良く育ちますが、
年数が経ち種類や数が増え、株も大きくなってくると、いろいろな病気や虫が発生してきます。

<<病気>>
植物の病気は、カビ、細菌、ウィルス(ろ過性病原菌)の3種です。それぞれに対応する農薬がありますが、
発生と蔓延を封じ予防効果が主で、治療効果はあまり期待できません。基本は風通しを良くし、密植させない
ことです。

1.灰色カビ病(ボトリチス病
温室やビニールハウスで栽培する草花や野菜に必ず発生してくる病気です。
秋から冬、春にかけ、空中湿度の高い状態で発生します。クリスマスローズでは、花、茎、葉に灰色のカビが
ついて褐変します。庭植えでも葉や花茎の地際部分が侵されて倒れます。雄しべの葯が株元に落ちたままの
状態では、灰色カビ病菌がついて拡大の原因となります。ベンレート、ダコニール、トリアジン、オーソサイド
などを交互に散布します。
ひどく発生した場合は、漂白剤(ハイターなど)の50倍液を罹病部に撒布するのも効果あります。


2.苗立枯病(カビ)
発芽して子葉が展開した苗が地隙から褐変した全滅してしまうことがあります。特に原種リビタスには発生
しやすいようです。農薬のリゾレックスはこの病気の特攻薬です。

3.軟腐病(細菌)
白菜では有名な病気ですが、同じ病原菌でクリスマスローズにも出ます。夏の高温期に病原菌は水に溶けて
拡がります。大雨や台風直後が要注意です。鉢は直接地面に置かないようにします。株元が軟らかく腐って
悪臭を放ちます。1株発生したら、たちまちその周囲に拡散します。農薬はボルドー液や抗生物質のマイシン系
農薬(アグリマイシン)を散布します。

4.ブラックデス(ウィルス)
病原菌は、カールウィルスで、植物の体内に寄生します。葉、花などにコールタールがついたような黒い斑点が
出て萎縮した株になります。健全に発育している大株が突然発病することがあります。ところが、元気な株が
発病した場合、病徴がなくなり、一見健全な状態になることもあります。これは体力が回復して病原体が
マスキングする(隠れる)と考えられます。
一般にウィルスはアブラムシから伝染することになっていますが、アブラムシがついてなくとも発生するようです。
アザミウマ(スリップス)やダニ(特にホコリダニ)などの吸汁性の害虫による伝染も考えられます。
ダニ、アザミウマ、アブラムシの各種殺虫剤(オルトラン、アドマイヤー、スミチオン、トレボン)を春から秋に
かけて散布しましょう。古葉取りや株分けの際のハサミも消毒(熱湯、トーシ式バーナー)します。
発症した株は廃棄します。発病した場所へは1年間植えてはいけません。

  

5.ベト病(露菌病)
秋から冬、春にかけて多湿条件下で発生します。 初期症状は生気のない若葉で、この時期に農薬(ブリザード
 リドミル アミスター)を繰り返し丁寧に散布します。 
病状が進むと、葉の表面の淡黄色の病班が黒色となりその年の花は期待できません。ベト病は対策が遅れると
急速に広がります。




6.モザイク病
日本では多くの植物に蔓延しているウイルスの病気です。 植物の種類によって病気の被害度に大きな差が
あります。 クリスマスローズでは多く発生しません。葉の葉緑素がモザイク状になり株が萎縮してきます。
吸収口式の害虫(アブラムシ スリップス)や、花や葉を切る刃物から伝染します。罹病株は廃棄します。


<<害虫>>

クリスマスローズには有毒成分があり、害虫の発生は少ない草花ですが、数が増え、風通しが悪くなると、
害虫が発生してきます。特にH.ニゲルは美味しいらしく(無毒?)多くの虫がつきます。

1.ハマキムシ
5〜11月頃にモッコク、ヤツデなどの常緑広葉樹に葉をまいて食害する虫がクリスマスローズにも発生します。
被害葉がケロイド状でいつまでも残り見苦しくなります。殺虫剤(カルホス、トレボン)を反復、丁寧に撒布します。

2.アザミウマ(スリップス)
目立たない小さな虫ですが高温期(20℃以上)に発生します。葉全体が生気なくホコリをかぶったような
感じになります。アドマイヤーを撒布します。

3.ダニ
ハダニ(レッドスパイダー)は、葉裏から汁液を吸います。高温乾燥期に多くの植物に被害を与えます。
大量発生すると、クモのイト状のものがあらわれます。特に雨のあたらない風通しの悪い場所に多く発生します。
世代の交代が短く農薬抵抗性の系統が現れ易いので殺虫機能の異なる殺虫剤を反復撒布します。

4.ナメクジ
6月、9月の雨の多い時期に新芽を食害します。夜行性で昼間は鉢底にかくれて目立ちませんが、被害の葉には
粘液の白っぽく光るあとがあります。皿にビールやイリ糠を入れ殺虫剤(ランネート)を混ぜておくと、ナメクジの
集団死がみられます。

野田 卯一郎
2009年○月○日  第11回 ○○セミナー

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