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栽培方法
クリスマスローズの新たな試み
2009年○月○日  第10回 ○○セミナー
≪クリスマスローズの新たな試み≫

クリスマスローズの花は、豊富な色に加え、その濃淡や斑点の出方の多様性もあり、さらに実生花には
それぞれに個性があります。クリスマスローズに興味を持つとたくさんの種類を集めたくなる大きな理由です。
収集家の心理として、多く集めている人ほど、ない種類を求める気持ちが強くなり、珍しいタイプや変わった
花を夢中になって探しまわります。
クリスマスローズの新しい花も毎年発表されています。細菌は、種間雑種という種の異なる遺伝子間での
交配が行われています。これらは種子ができない場合が多いのですが、最近はメリクローン繁殖で量産して
いるため、ニガーコルス、エリックスミシー、スノーホワイトなど容易に入手できるものもあります。

これからの育種

ヘレボルス(クリスマスローズ)の原種には種子のさやが異常に大きく、夏期、葉が枯れるH.ヴェシカリウス
、大型で耐暑性もあるH.アーグチフォリウス、有茎種と交配親和性のあるH.ニゲル、小型で耐寒性のやや劣る
H.リヴィダス(日本では寒冷地以外は栽培可能)、極小輪のH.デュメトラム、開花の長いH.フェチダス。夏、
落葉性のH.チベタヌス、芳香性のH.オドルス、H.ボッコネイ、H.リグリクスなど、同一の属とは思えない個性を
持つ種があります。これらの原種を組み合わせた種間雑種は変わった花ができる可能性があります。
しかし遠縁の種間の組み合せでは花粉が柱頭についても受精しない場合が多く、さらに受精しても雑種胚が
育たず発芽能力のある種子ができないことが多いのです。この場合、胚培養育種が考えられます。
ユリでは胚培養で画期的に新しい品種が増え、黄色のツバキでも成功しています。クリスマスローズの種間
交配でも、胚培養育種の可能性は今後大いに期待できるのではないでしょうか。また、突然変異でH. フェチダス
バリエガタのような、美しい斑入り葉のクリスマスローズが生まれることも、しばしばあります。
ガンマー線やX線、イオンビームなどの光線照射で突然変異が誘発されます。突然変異は劣性遺伝子の
変異が多いのですが、イオンビームでは優性遺伝子の変異があるとされています。光線照射もクリスマス
ローズの新品種の可能性が考えられます。

新しいクリスマスローズを作ってみよう

クリスマスローズの気に入った株を増やしたい時、新しい花を作り出したいときは、種子を撒いて育てて
みましょう。
生物(動物、植物)には、自殖劣勢と雑種強勢の現象があります。縁の近い仲間で子どもを作ると弱い子どもが
できやすく、雑種のほうがより強い生命力を持つという現象です。例えばブルーベリーは2種類の異なる品種を
植えないと結実しないこと(自家不和合性)で知られていますが、子孫を弱くしないために他なりません。
クリスマスローズで人気の高いゴールドネクタリー、インソムニア、ベティラニカー、ピコティーダブルなどは、
種子が多く取れません。これは最初に良い株を一つ発見して、同じ系統の交配を繰り返した結果弱くなって
しまったからです。ゴールドネクタリーやピコティーダブルでは、雄しべが退化している花も見受けられます。
クリスマスローズの花は雄しべが先熟です。花が開く直前でも雄しべの柱頭は粘質を帯びて花粉を受けますが、
雄しべは2〜3日後に花粉が出ます。交配は、花開く直前の柱頭に花粉をつけるだけです。オリジナルの花を
誕生させるのは簡単ですが、しかし気に入った株をふやすために同じ株で交配を2〜3代繰り返すと、花色は
安定する反面、株が弱くなります。
 花色、花型が同じタイプでも葉型や草姿が異なれば同じ系統でないので、ある程度雑種性を保ちつつ、
安定した花色の種子が得られます。

   

野田 卯一郎
2009年○月○日  第11回 ○○セミナー

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