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活動内容
協会員の活動
  クリスマスローズの写真の撮り方
一眼レフカメラでクリスマスローズを上手に撮るアィディア
2009年○月○日  第10回 ○○セミナー
<<クリスマスローズの写真と撮り方>>

☆初めに
私がガーデニングとデジタルカメラを始めたのは2010年です。学生時代はフィルムカメラで
撮影をしていました。
時代はデジタルカメラに変わり数十年カメラには触れていません。その後ガーデニングを始めて
デジタルカメラを買い、主に庭の花を撮影しています。

私は音楽スタジオを経営していて仕事場に庭があります。庭は四方を建物に囲まれた半日陰、そのため
日陰でも育つクリスマスローズからガーデニングを始めました。地植えも日陰で育つアジサイや花木などを
植えています。その他の花は殆どが鉢植えで春夏秋冬、日当たりに鉢を移動しながら育てています。

J&L Studio Garden この庭で1年中花を育てながら写真撮影をしています。奥の白い建物は
室内撮影をしているブースです。
花の写真を撮影するのに、どこでも移動できる鉢植えはとても便利です。地植えは花が後ろを
向いたり、背景が壁など、特にクリスマスローズは下を向いているので綺麗に撮るのはとても
難しいです。

今回は私のクリスマスローズの写真と撮り方をご紹介します。

☆私が鉢植えのクリスマスローズを一番美しく撮影するためにやっていること

クリスマスローズの花弁は萼片なので長く鑑賞できますが、咲き始めのしべと花弁が綺麗な時に
撮影をしています。
そして撮影する前に花弁に小さなゴミがないか?小さな虫がいないか?鉢の土に落ち葉やゴミは
ないか?ラベルなどもどかし、鉢も汚れていたら拭きます。クリスマスローズは緑のスリット鉢が多く、
鉢まで撮影するなら植木鉢のコーディネートもクリスマスローズを引き立てます。

庭で撮影する時に一番気をつけていることは背景です。スタジオの小さい庭は建物に囲まれていて
お隣さんの洗濯物もあり、余計なものが写らないような構図を考えます。
いつも撮影している場所は、日当たりの良い玄関前です。背景は5メートル後ろに色々な葉っぱの鉢を
置き、好きな距離で撮影をします。


3月 2時〜4時頃 曇りのJ&L Studio Garden この時期庭はクリスマスローズを沢山並べています。
撮影しやすいように撮影台を置き、鉢を斜めにするため鉢の下に置く厚さの違う木材を3種類用意して
います。カメラは三脚を使いこんな感じで撮影しています。


木材を鉢の下に置き、クリスマスローズの花を少し上を向くようにします。
そして置く場所が決まったら、クリスマスローズの花が一番美しく見える背景をさらに
細かく探します。背景はぼかしますが、クリスマスローズの咲く時期は庭の葉が少ない
ため背景処理が難しいのです。余計なモノは写真に入れず、すっきりとした背景は
クリスマスローズをさらに引き立てます。

花を本格的に撮るなら一眼レフカメラと三脚が必需品です私はCanon Eos 5D Mark IVと
Canon Eos 80Dを使っています。クリスマスローズの撮影にはCanon Eos 80Dを使います
。5Dの方がカメラとしては良いのですが、80Dはバリアングルタッチパネル式液晶モニターが
付いていて、花を三脚で撮影する時、水平の傾き、グリッド機能、構図などの調整がとても
便利です。

ピントはクリスマスローズの中央雌しべ先端にピントを合わせます。しべが長い場合は
雄しべの手前や奥、または手前の花びらにピントを合わせることもあります。

そしてシャッターを押す瞬間は手ブレを起こさないようにレリーズ(リモートシャッター)で
シャッターを押しています。
レリーズがない場合は、セルフタイマーを2秒後に撮影されるようにセルフタイマーを
設定します。

花を撮影する時に使うレンズは、主にマクロレンズを使っています。その他に標準レンズ、
望遠レンズ、広角レンズ、単焦点レンズ、シフトレンズなども使います。今回クリスマスローズの
鉢植えはマクロレンズで撮影しています。マクロレンズはEF100mmとEF-S60mmを
使っていますが、80DはAPS-CサイズのためEF-S60mmを使います。35mm判換算の
焦点距離は96mmとなります。

そして花を撮る時レンズにはPLフィルターやソフトフィルターをつけることが多いです。
PL フィルターは、クリスマスローズを鮮やかにし花弁や葉の表面の反射を調整して、
花の色彩を際立たせることができます。ソフトフィルターはクリスマスローズをふんわりと
柔らかく撮りたい時におすすめです。たまに水滴などをクロスフィルターや色を変えて
カラーフィルターなども使っています。

☆撮影モード
私が花を撮影する時によく使う撮影モードは(AV絞り優先)に設定しています。
絞り値を変えることで、被写界深度(ピントの合っている範囲)を調整することができ、
F値(絞り)を小さくすると、被写界深度は浅くなり背景がボケます。
逆にF値を大きくすると、被写界深度は深くなり、全体にピントが合った写真を撮影できます。
背景をボカした写真にはお勧めです。


F値32 F値5.6 F値2.8 F値を小さくすると背景がボケやすくなり、
ふんわりと柔らかい印象を与えてくれます。

☆その他カメラの設定は、ホワイトバランス、ピクチャースタイル、露出補正を設定します。

☆ホワイトバランス(WB)
花を撮影するのに、ホワイトバランスの設定はかなり重要です。ホワイトバランスは白色を
白く撮影するために、光源に合わせて色を補正する機能です。初期設定ではオートホワイト
バランス(AWB)になっています。私はAWBは白い花、(日陰)または(くもり)は赤や黄色の花、
(太陽光)は青や紫の花、で撮影することが多いです。たまにマニュアルで細かく設定することもあり、
ホワイトバランスを変更することで色かぶりを補正し自然な色合いで撮影できます。


AWB、くもり、太陽光 ホワイトバランスを変更して自然な色合いにします。

☆ピクチャースタイル
キャノンのカメラはピクチャースタイルがあり撮影シーンに応じて、色あいが自動調整されます。
私が花を撮影する時は風景に設定しています。これもホワイトバランスと同じくらい重要です。

☆露出補正
明るさを調整するのが露出補正です。黒い被写体を撮影する場合はマイナス補正、
白い被写体を撮影する場合はプラス補正ですが、私はその時の光により液晶を
見ながら調整しています。

☆アングル、一番魅力的に見える時間に撮影をします。

☆室外撮影
クリスマスローズの花が一番美しく見える角度を探します。正面や角度を変えて
何枚か撮ってみます。クリスマスローズは花が下を向いているので シベが見えるように
撮影します。そしてクリスマスローズの花が暗い場合はレフ板を当て光を反射させて
花を明るく照らします。レフ板がない場合は100均で売っているスチレンボードなどでも
代用できます 。

クリスマスローズを一番綺麗に撮影する時間帯は、1日に2回!朝の太陽が昇って
すぐと夕方の太陽が沈む前です。
私は、朝弱いので午後2時〜4時頃撮影することが多いです。でも花を撮影するなら
早朝の方が綺麗だと思います。
そして天気ですが、晴れている日より曇りの日の方が、光が柔らかくソフトに写ります。
雨上がりの薄日が差している時間帯もクリスマスローズが綺麗に写ります。
さらに普通花は順光で撮影するのですが、サイド光や逆光で撮影すると
花弁が透けて、とても美しく写ります。

クリスマスローズ ピコティ イエロー スポット ダブル
Eos 80D・EF-S60mm Macro USM・1/100・F5.6・-0.7EV・ISO400・WB くもり
曇り3時頃の庭、台の上に鉢を載せて木材を鉢の下に置き鉢を斜めにして
クリスマスローズを中心に前ボケで撮影しています。


クリスマスローズ レッド ダブル
Eos 80D・EF-S60mm Macro USM・1/100・F5.6・-0.3EV・ISO400・WB くもり
庭の風景をボカし鉢を少し入れて撮影しています。


クリスマスローズ ホワイト シングル
Eos 80D・EF-S60mm Macro USM・1/80・F2.8・-0.3EV・ISO400・WB くもり
カメラアングルを少し低くして背景は裏の家のベランダです。ぼかして彩度を落とし、
少しモノトーンな感じに撮影しています。

☆室内撮影
クリスマスローズの開花する時期は寒い冬、冬の背景は葉が少ない、日の光も低く庭は日陰、
風が吹いてぶれやすい、寒いのでゆっくり撮影できない。などなど色々ありクリスマスローズの
時期は室内で撮影することが多いです。
音楽スタジオの庭は小さな防音ブースがあり、室内で撮影する時は、ブースの中で
撮影しています。室内は暖かく写真用照明もあり、時間は関係なく音楽を聴きながら
ゆっくり撮影することができます。


室内でも三脚を使用して、ブースの背景は無機質なブラックです。ライトは左右斜め45度に
設置して照らします。露出補正は暗めにマイナス補正をします。クリスマスローズを撮影する
時は、絞りを小さくしてバックをボカしていますが、花によってはフィルターを外し絞りを大きくして
全体にピントの合った写真を撮影することもあります。絞りを大きくすると
シャッター速度が遅くなりISO感度が高くなります。さらに綺麗に撮影する時はISO感度を低く
設定してスローシャッターで撮影します。その他いろいろなフィルターを使ったり、背景に
背景シートや別の花鉢や観葉植物、造花などを置いてボカしても綺麗に撮影できます。


クリスマスローズ ピンク クリーム ベイン セミダブル
Eos 80D・EF-S60mm Macro USM・1/40・F2.8・-1.3EV・ISO100・WB AWB
グリーンの背景シート、花にライトを当てて少し暗めに撮影しています。


クリスマスローズ パープル クリーム リバーシブル ベイン ダブル
Eos 80D・EF-S60mm Macro USM・1/100・F2.8・-1.7EV・ISO100・WB 日陰
花にライト、下から少し接写でピントは雄しべに合わせて撮影しています。


クリスマスローズ パープル バイカラー ダブル
Eos 80D・EF-S60mm Macro USM・1/50・F2.8・-0.3EV・ISO100・WB AWB
花にライト、暗い背景に花を強調して撮影しています。


クリスマスローズ ローズピンク ベイン ダブル
Eos 80D・EF-S60mm Macro USM・1/100・F2.8・-0.3EV・ISO100・WB くもり
花にライト、上向に咲いている珍しいクリスマスローズ、やはり暗い背景に
花を強調して撮影しています。


クリスマスローズ バイカラー セミダブル。
Eos 80D・EF-S60mm Macro USM・1/80・F2.8・-1EV・ISO100・WB AWB
花にライト、かなり近い接写でピントは雌しべや手前の雄しべに合わせて
撮影しています。


クリスマスローズ ピンク バイカラー ダブル
Eos 80D・EF-S60mm Macro USM・1/100・F2.8・-0.3EV・ISO100・WB くもり
花にライト、カメラを傾け前ボケを取り入れて、よりふわっとした印象で
撮影しています。


クリスマスローズ ピンク グリーン バイカラー シングル
Eos 80D・EF-S60mm Macro USM・1/80・F2.8・-0.3EV・ISO100・WB くもり
逆光で水滴に光を当て花を演出して撮影しています。


クリスマスローズ イエロー ピコティ ダブル
Eos 80D・EF-S60mm Macro USM・1/100・F2.8・-1EV・ISO100・WB くもり
花にライト、背景に赤や黄色の花鉢を置きボカして撮影しています。


クリスマスローズ ホワイト ダブル
Eos 80D・EF-S60mm Macro USM・1/100・F2.8・-1.7EV・ISO100・WB AWB
花にライト、背景にクリスマス イルミネーション ライト使って、玉ボケを取り入れて
撮影しています。

☆クリスマスローズは2016〜2021年頃に撮影した写真です。

☆最後に
今回鉢花は一眼レフカメラと三脚を立てて撮影してますが、地植えや花木などは
手持ちでも撮影しています。最近はスマホのカメラも年々進化して、良い天気の日は
一眼レフカメラで撮ってもスマホで撮っても画質に大きな差はありません。
そして私はJPEGで記録していますが、RAWデータで撮影すると設定を後で
調整できてとても便利です。


花切りしたクリスマスローズ。

クリスマスローズの写真と撮り方が少しでもご参考になれば幸いです。

桑原 保
2009年○月○日  第11回 ○○セミナー

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